看護師は病院やクリニックといった特殊な環境で仕事をしているため、ともすると社会人としてのビジネスマナーを身に着ける機会が不足しがちである。そのため、自分では気が付かないうちに言葉遣いが乱暴になっていたりして、患者との間で余計なトラブルになるケースも決して少なくないのだ。では、そのような問題を解決するためには、どういったことにとりくめばよいのだろうか。一つの方法として、社会人向けのビジネスマナー教室のようなところに通うというのも一案であるが、忙しい日々を送っている看護師にとって、時間を見つけてそういったところに出かけていくのは必ずしも容易ではないだろう。
そこでおすすめなのが、自分よりも経験が豊富な同僚の看護師の言動を、普段から注意深く観察するというやり方である。長年看護師として働いている先達であれば、しっかりとした言葉遣いを身に着けている人は少なくないはずである。職場の中でそのような人を見つけて、その言動をメモに取って同じように真似するようにするだけで、知らず知らずのうちに一人前の看護師としての言葉遣いが習得できるのだ。ただし、個々で注意しなければならないのは、年長者の中にもビジネスマナーが十分に身についていない人がいるという点である。周りからの評判がいまいちであったり、いつも患者から避けられているような看護師の場合は、例え年長者であっても真似るのに値しない人物である可能性が高いだろう。